
亜鉛。。。
栄養学的に亜鉛がどれだけ身体に必要なミネラルかどうかはこちらに載っています。
摂取量や食べ物については下記のリンクを参考にしてください。
http://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c03/12.html
ここに掲載されていないのは、亜鉛が女性ホルモンや皮膚、はてはストレス感受性にどのように作用していくか。ということなので、ここでお伝えしたいとおもいます。
これは最初に言っておきますが、亜鉛不足「だけ」が生理不順の原因ではないことが多いです。摂取量の目安は一番上のリンクでは成人女性は8mgで十分。もう牡蠣約100グラムには亜鉛が13.2mg程度含まれていますから、牡蠣3-4個くらい食べたら十分ですね。8)
亜鉛に抗炎症作用があり、これが、巷でよく言われている亜鉛が風邪に良いとされる理由の一つでもありますね。しかーし、亜鉛は生理痛の原因とされるプロスタグランジンの生成が抑えられるとの研究報告があります。1) 2) 3)
このほか、亜鉛はコラーゲンの形成に重要な働きを及ぼすことも知られています。4) お肌のツヤを保つにはコラーゲンだけ摂取していてもダメってことですね。
まだまだ人体での検証は必要とされていますが、亜鉛不足のチンパンジーの生殖能力が亜鉛を提供されていたチンパンジーよりも明らかに劣っていたとの研究報告があります。5)
ここですごーく詳しく掲載されていますが、亜鉛不足になることによって、視床下部ー下垂体ー副腎皮質(HPA)系統が活発になり、身体のストレス感受性が高まることが証明されています。亜鉛が不足することにより、脳内の伝達がうまくいかず、脳の発達が阻害されることも報告されています。
ストレスの感受性が高まるすなわち、ストレスに身体が敏感になることによって、コルチゾールの分泌も高まり、女性ホルモンバランスが保たれにくくなります。亜鉛不足でストレスに敏感になるって面白いですよね。
あとは、経口避妊薬(ピル)を常用している人たちは、亜鉛を含む体内に必要な微量元素が足りなくなるという研究報告を何個か見つけました。もしかして、ピル飲み始めてから風邪ひきやすくなったとかありませんか?ピルを長期間服用している人たちは亜鉛不足の可能性も頭の隅にいれておいたほうが良いかもしれません。6)7)
とはいえ、とはいえですよ。牡蠣も赤い肉も食べないビーガンや、魚を食べないベジタリアンではないかぎり、多くの女性は亜鉛は十分摂取できています。
なんとなく良く風邪をひくなあとか、最近ストレスたまりまくって食事もちゃんととってない!そして生理も来ていない!といった症状の方は、亜鉛を多く含む牡蠣や赤い肉をなんとなく頭のすみに入れながら、食生活を送ってみてください。
肉と牡蠣ばっか食べて砂糖や小麦粉製品食べまくりはダメですけどね。。。なぜかはこちらへ。