大豆イソフラボンの正体

Updated: Nov 1, 2018

大豆は女性の敵か見方か(男性も見てね!)

大豆って私たち日本人の食生活の大部分を占める食べ物だから、大豆イソフラボンについては研究がよくなされています。。。。


と、言いたいところですが、実際は日本以外のアジアの国や西側諸国の研究のほうを多く見かけます。


なのに、


大豆イソフラボン=女性の味方!女性ホルモンに似た構造をしているので、美容作用がある、スタイル良くなる、生理不順改善、更年期障害改善するとかポジティブな広告を良くみかけませんか?


一方で、


大豆イソフラボン=大豆は食べてはいけない!逆に生理不順を起こす!イソフラボンの作用で生理痛がひどくなる!も同時に良く見かけませんか?



これ、女性として本当に本当に混乱すると思います。これはアメリカでも同じです。しかも、これをちゃんと分析して紹介している人が本当に少ないんです。


結論から言うと、この二つのステートメントは二つとも大きな間違いではないけれど、両極端です。いろいろ調べた後にいえることは、大豆イソフラボンをなんでもかんでも絶対イイ!絶対ダメ!とするのは短絡的です。


なぜかを以下で説明しましょう。




日本の厚生労働省が2006年に発表した詳細な資料 資料2をざっと読みしたところでは

(手っ取り早く読み進めたい方はこちらを)


大豆イソフラボンは

  1. 閉経前の女性に投与すると血中のエストロゲンとプロゲステロンの濃度が変動し、月経周期が延長する

  2. 閉経後の女性に長期的に大量に摂取した場合には、有害と認められる

  3. 大豆イソフラボンとして64-76mg/日なら問題なし

  4. 大豆イソフラボン150mg/日を問題ある水準とする

  5. 日本人は、豆腐、納豆、みそなどの「大豆食品を食べることによる大豆イソフラボンの健康への有害な影響が提起されたことはない。

  6. 大豆イソフラボンの安全な一日上乗せ摂取量の上限値を30mg



とあります。

厚生労働省の意見では、毎日普通に大豆成分を食べている上に、サプリでさらに長期間上乗せをすると有害な結果が出るということですね。これはもう普通に超同意ですね。


で。

どういう風になったら有害でどういう風に無害なのか、さらにいろいろ調べたんですけど、一番説得力あったのがこちら


" These data suggest that consuming soy protein in excess (>100 mg soy isoflavones/d) can lead to reduced ovarian function as determined by lower circulating levels of hormones, with the most prevalent finding being lowered gonadotropin levels. This is particularly true in premenopausal women during their reproductive years when these decreases could have the greatest effect."


特に閉経はしていないけれど、閉経期周辺の女性、閉経していない女性が大豆たんぱくを大量(イソフラボンとして1日100mg以上)摂取するとゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)(LH:黄体形成ホルモン. FSH 卵胞刺激ホルモン ですね)が減少し、卵巣の機能も低下する。=生理止まる可能性あり


だけども!


大豆イソフラボンは、エストロゲンのマネっこをするので、エストロゲン受容体(β)をめぐって競争します

=

エストロゲン受容体にまだくっついていないエストロゲンと大豆イソフラボンが、β受容体の取り合いをします

=

まだ受容体に結合していないエストロゲンが体内にたくさんある女性にとってはアンチに働く (参考記事


大豆イソフラボンはエストロゲンが鍵を握る乳がんの予防に効果ありとの日本の研究結果も出ています。なので、例えば、エストロゲン優位の症状(大量出血が止まらない、機嫌の浮き沈みが激しい、PMS症状が激しい等々【注】これだけで判断しないで下さいね)がある女性には大豆イソフラボンは吉なのです。


わーお、大分すっきりしません?


で、閉経後のほてりなどの更年期障害骨粗しょう症 美肌にも有効 というお話は科学的にも証明されているようです。本当に多くの研究報告がありますので、こういう宣伝文句は正しいと思います。だけれども、早く改善したいからといって日常に摂取している上さらにサプリなどで補充するのならイソフラボン量として150mg/日を超えないようにしてください。


というわけで、最後まで読んでいただいてありがとうございます。

また今度!




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