
まず最初に。
生理の大量出血 その1 でも書きましたけど、大きな病気が隠れていないかどうか、血液検査、超音波検査など、すべて検査したらこの投稿を読んでください。病院に行っていないのにこのブログを読んで自力で改善しようとしないで下さい。大量出血があったら、まず産婦人科に行ってください。怖いことないです。大きな病気があるのに放置しているほうがよっぽど後で怖いです。
大量出血で産婦人科に行った時には、
超音波検査―内膜がどれだけ厚いか、怪しい細胞がないか、妊娠の有無
細胞検査 ―ガン細胞がないか
血液検査 ―貧血、甲状腺ホルモン(T3、T4、TSH)水準に問題がないか
全部見てもらってください。
これで異常なし。それでも大量出血が続く。。。となったら読み進めてみて下さいね。
この投稿では、
大量出血は初潮後数年間と閉経前数年間でよくあること
大量出血でよくある原因
大量出血が起こっている最中にできること
大量出血を予防するためにできること
を書いていきます。
1.大量出血は初潮後数年、閉経前数年でよくあります
思春期についての詳しい解説はこちらの素晴らしい解説をご覧になってください。
金なしイラストなしの私の解説より、イラスト付きでみたほうがよくわかると思います。
初潮後数年間は身体の中でホルモンがうまく機能するよう発達している最中です。ホルモンのバランス(プロゲステロン+エストロゲン)が安定しないことで大量出血となることはよくあります。初潮後2-3年はエストロゲン受容体がとっても敏感で、ちょっとのエストロゲンで身体がぶわっと反応することがあるからです。
閉経前では、卵巣さんの引退時期が近づいていることもあり、卵巣さんの休憩時間が長くなります。このため、排卵も起こらない時がよくあります。排卵が起こらないときには、排卵したときに卵の周りを包んでいる黄体から分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されません。なので、閉経をもうすぐ迎えそうなスーパーウーマンは、エストロゲンが身体の中で増えます。エストロゲンがプロゲステロンに対して増えまくると、生理の元になる子宮内膜が異常に厚くなってしまい、大量出血となりますです。
2.大量出血でよくある(とされている)原因
閉経をもうすぐ迎えそうなスーパーウーマンの項で説明しましたけど、一番よくあるのは
エストロゲン優位の状態 +体内中の大量のプロスタグランジン
です。排卵がうまく起こらないことでプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されず、エストロゲンが大量に身体に残っていることが原因ということがよくあります。エストロゲンは子宮内膜を厚くする働きがあります。プロゲステロンは子宮内膜を丁度いい厚さにするのに役立っています。プロゲステロン(黄体ホルモン)は滝のような出血を防ぐために必要なのです。
また、身体が炎症を起こしているときに分泌するプロスタグランジンが厚い子宮内膜と一緒にあることで大量出血が起こりやすくなるといわれています。
研究は今も進行中ですが、この二つが原因なのではないかとされています。ただ、明確な原因は今のところよくわかっていなくて、医学的に確立された治療法がないのが現状です。
3.大量出血があるときにできること
2で説明しましたが、まだ医学的にはっきり効果があるとされている方法はまだありません。まずはぜったいに産婦人科に行ってください。それ以外の対処法は、お役に立てれば幸いですが、これは私自身の経験上効果のあった方法で、全てのスーパーウーマンに効果的ということではありませんのでよろしくお願いします。
A) 子宮頸管拡張と子宮内掻爬術(D&C:Dilation and Curettage)の処置を受ける
これはもう、その名のとおり、子宮内膜をそぐ手術です。産婦人科で受けます。大げさですけど、私は処置自体は45分くらいで終わりました。日帰り手術です。原因そのものをすぐに取り除く処置です。私はこれを2回やりましたが、痛み止めを服用して術後の痛みはなかったです。これは即効性がありますが、お医者さんの判断によります。
B)プロゲステロンや経口避妊薬を服用
産婦人科では経口避妊薬(ピル)やプロゲステロン剤が処方されることが多いと思います。私の産婦人科の先生はプロゲステロンのみでした。貧血がひどいなら鉄剤も処方されると思います。
C) プロゲステロンクリームを使う
これは使用方法にばらつきがあって、使い方もなんだかさまざまなので、使い方はクリームの購入先などに聞いてみてください。ここでは割愛します。
私はこれを使ってしばらく出血はなかったですが、使用をやめたらまた出血が始まりました。皮膚もなんだか痒くなりました。これで完全に大量出血が止まる方もいらっしゃいます。
D)エストロゲンを代謝する肝臓さんを助けるサプリを摂取
私はエストロゲン優位の症状だったので、
タウリン 2000mgまで
ビタミン B2,6,12(Bコンプレックス)
ビタミンC
NAC(Nアセチルシステイン)
のサプリ摂取が私には良かったみたいです。服用し始めて2~3日くらいで出血が自然に止まりました。この仕組みについては、本当に長くなるので、後のブログでまた説明します。
E)とにかく食って寝る
私は本当に身体が疲れているときに大量出血が突然起こることが多かったです。出血しているときは、もうレバーとひじき、赤い肉を食べまくりました。鉄剤も積極的にとりましたよ。
F)イブプロフェンやロキソニンを服用する
大量出血があるときには、痛みや炎症のもとになるプロスタグランジンも関与しているのではないか、とされています。まだプロスタグランジンと大量出血のメカニズムは完全にわかっていません。でも、イブプロフェンや、ロキソニンを服用すると出血が減少するとの研究報告が数個あります。1) 2) 3) イブプロフェンとロキソニンはプロスタグランジンの生成を抑えます。
カナダの研究機関 によると、イブプロフェン200mgを起きているあいだ4-6時間ごとに服用すると25-30%出血量が収まるとあります。
4.大量出血を予防するためにできること
A)まずは産婦人科に通って状況を見てもらうこと。特に生理不順で排卵が定期的にない場合は、時々産婦人科に行って超音波で子宮内膜の厚さとかもときどき見てもらって下さい。
B)鉄分を積極的にとる、サプリも積極的に
C)身体を炎症方向に持っていく食べ物を大量に食べない(砂糖ぬきがおすすめ)
ex)砂糖、小麦粉、乳製品等 もちろん個人差があります
D)調理した緑の野菜を日ごろから大量に食べる
緑の野菜6+たんぱく質2+炭水化物2 くらいで。
です。理由等は生理痛、生理不順を改善するためのヒント集にすべてあります。ぜひぜひお読みになってください。
ではでは。質問とかあったらインスタグラム @mariko_imada までお気軽にどうぞー!