PCOS(多嚢胞性卵巣症候群) 改訂版

Updated: Nov 22, 2018

大幅加筆(2018年11月21日)



PCOSの診断基準は日本ではこんな感じ


1)生理周期が35~39日以上、月経がない、生理周期が安定しない

2)血液検査で男性ホルモン(テストステロン、DHEAS)値が基準値より高い

  これが原因で多毛があったり、毛が大量に抜けるなどの症状あり

3)血液検査で黄体化ホルモン(LH)が卵胞刺激ホルモン(FSH)に比べて高い

4)インスリン抵抗性の可能性が高い

5)超音波検査で卵巣内に多くの卵胞が連なって見える



この条件をすべてあてはまった場合にPCOSと判断されることが多いです。なので、病院に行ったときに超音波検査だけでPCOSですねと診断されたときには、


ほかの血液検査もする必要があることも覚えておいて下さい。卵巣内に多くの卵胞が見られただけだからといって、PCOSとは限らないんです。


ではなぜLHとFSHの数値の検査をする必要があるのかというと!



夕闇千鳥さんの素晴らしいお勉強ブログからお借りしました。(https://blogs.yahoo.co.jp/yuyamichidori/GALLERY/show_image.html?id=10924944&no=6)


排卵前のお話です。


左側を見て下さい。卵胞の表面の莢膜細胞でLH(黄体化ホルモン)がくっつくと、男性ホルモン(テストステロン)が最終的に生成されます。(ここでは顆粒膜細胞になってます)


右側を見て下さい。で、このテストステロンが、顆粒層に移ります。卵胞の中にある顆粒細胞に男性ホルモン(テストステロン)はFSH(卵胞刺激ホルモン)の刺激によって、テストステロンからよく知られている女性ホルモンのエストロゲンが生成されます。

で、このエストロゲンが卵を育てます。


で、何らかの理由があって排卵が行われていないと、脳が「おい、まだ排卵してないの?」と気づくので卵胞にずーーっとLHの刺激を送り続けます。そうすると男性ホルモン(テストステロン)も生成され続けます。


さらに、身体が様々な理由でエストロゲン優位だと、脳が「あれ、もうエストロゲン身体に十分あるじゃん」と理解するので、脳から出るFSH(卵胞刺激ホルモン)を出さなくなります。FSHが少ないと、エストロゲンがいくら身体にあっても卵巣の中の卵さんは育たないのです。


このため、PCOSの場合は、LHがFSHよりもずっと多いし、テストステロンも基準値よりずっと多いのです。


お次、インスリン抵抗性について


インスリン抵抗性のお話は、生理痛と生理不順を改善するためのヒント3 にも詳しく書きましたが、なぜインスリンが生理にめっちゃ関係のある重要なホルモンかお伝えしたいと思います。


1)インスリン抵抗性の水準でなくても、体内にインスリンがたくさんあると、テストステロンと結合する血液中のたんぱく質が減ります。結果的に血中にテストステロンが増えてしまう。1)


2)インスリンが過剰にあると、卵巣が男性ホルモン(テストステロン)を産生する 2) 3)


私、まだ勉強中なんでわからないですけど、テストステロンが過剰に女性の体内にあると排卵がうまくいかないんです。(なぜかここだけは調べても調べてもわからんのです)


だから、病院に行って、超音波検査だけでPCOSと診断されたら、LHとFSHとインスリン抵抗性の血液検査もしてみたいんですけど。。。とお医者さんに打診してみて下さい。


なぜ力説するかというと、私自身が経験したことだからです。


沢山の血液検査の後、私は先生からDHEAS(これも男性ホルモンです。これはまたあとで説明します)が多いし、超音波検査の結果、卵胞がちょっと卵巣に多めだから、PCOS気味だと言われました。その時には私は大量の経血が止まらなかったんで病院行ったんですけど、出血を止めるためだけにプロゲステロンを処方してもらっただけでした。


プロゲステロンを飲んだ時は出血止まるんですけど、そのときだけ。その後生理不順は全く改善しないし、排卵すら起きてなかったです(基礎体温つけてましたからわかってました)


大量の出血プラスPCOS気味で、多くの検査結果の後、すべて正常。原因がわからず、産婦人科の先生も困り果てていました。


でですね、私の生理コーチに相談した後、まずはインスリン関連の検査をしたかどうか聞かれました。その後、彼女のプログラムを通して自分の身体が糖分をあまりうまくコントロールできていなく、インスリン抵抗性の可能性があることもわかってきました。なぜわかったかというと、血糖値計ありますね。これで砂糖、炭水化物をたっぷり食べた1時間後の血糖値をはかったら、急上昇していることがわかったからなんです。



もし、PCOSの原因がインスリン抵抗性もしくは、インスリン過剰気味だったら!自分で積極的にできることが沢山あります。これは身体の中の炎症を減らすことでPCOSの温床となっている体内環境を改善することもできます。


1)砂糖と炭水化物を減らす

2)食事後に15分くらい歩く

3)食物繊維を多く取る

4)糖代謝に欠かせない栄養素の一つマグネシウムを摂取

5)糖代謝に欠かせないビタミンB群を摂取

6)鍼灸


です。


で、最後にお伝えしますが。PCOSはそんなに不安になる症状ではないです。妊娠を望む場合でも、すぐに妊娠を望まない場合でも、病院での治療法はいろいろあるからです。排卵を促すためにホルモンを投与したり、卵巣に穴を開ける外科手術を行うこともあります。このことについては、聖マリアンナ医療大学の生殖医療センターのこのサイトに詳しく書いてありますのでこちらがおすすめです!

https://www.marianna-u.ac.jp/hospital/reproduction/feature/case/case03.html



が特に有効です。参考文献とかは生理痛、生理不順を改善するヒントに書いてあるので、ここでは割愛しますが、もし参考文献ほしいという方がいらしたら、ぜひ教えてくださいませ!


もうしばらくしたら、ホルモン療法以外の私たち自身でできるPCOS改善ヒントをアップします!


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