PCOS(多嚢胞性卵巣症候群) 2

Updated: Nov 26, 2018

薬以外にもできることはある



日経DUALに掲載の矢沢心さんと魔裟斗さんの治療日記 があります。矢沢さんは、18歳(高校生)のときにPCOSとの診断を受けたと書いてあります。


「 多嚢胞性卵巣症候群の症状は、生理不順や無月経です。~以下略 意を決して受診したのは、18才のとき。そこで多嚢胞性卵巣症候群と診断されました。


 そのときの先生からは、ピルを飲むように指示されました。ピルを飲むことで、ホルモンバランスが整い、生理周期が規則正しくなるという話でした。あまり飲み続けると、体が自分自身の機能として生理を来させることができなくなるため、3カ月続けて飲んだら休み、生理が来なかったらまた飲むというやり方でした


この2段落目にあるピルを3か月続けて飲んだら休み、生理が来なかったらまた飲む。という方法は「カウフマン療法」といいます。カウフマン療法とは何か。以下、ウィキペディアから抜粋します。


「 無排卵の患者は、起こらない排卵を起こそうと脳が過剰に刺激ホルモンで卵巣に負担を掛けている場合が多く、いったん休養させることで卵巣機能の回復が期待される。カウフマン療法を数ヶ月繰り返した後にホルモン補充を中止すると、「リバウンド効果」で体内のホルモン分泌が促され、排卵が復活する可能性がある。 」


カウフマン療法で「リバウンド効果」があり、自然排卵が復活して、妊娠に至った方々もたくさんいらっしゃいます。でも、矢沢さんのようにカウフマン療法を行っても、自然排卵が起こらない方もたくさんいらっしゃいます。


今もまだ、PCOSの研究が進んでいます。医学的にもこれまで成果があり、科学的根拠があることが一つあります。それは、定期的に排卵が起こらないPCOSの主な原因は


「血糖値コントロールがうまく行っていない」



状態であることです。カウフマン療法などのホルモン療法で快方に向かっても血糖値コントロールがうまく行っていない状態や身体の炎症に対処しなかったことで、PCOSの状態に戻ってしまう女性の方も多くいらっしゃるのです。文献1) 2) というのも、



PCOSって卵巣の機能自体に問題があるというよりも、食事などのライフスタイルに起因しているからです。


これは私がそうだったので、もう一度書きます。きょう1日の食事をざっと思いだしてください。例えば、


朝食:菓子パンと缶コーヒー 

昼食:ラーメンとチャーハン

3時のおやつ:クッキーとコーヒー

夕食:立ち食いそば、野菜食べてないからコンビニの野菜ジュース


とかが普通の食生活だったら、血糖値コントロールがうまく行っていない可能性大です。炭水化物しかとってないからです。炭水化物は体内で糖分として働きます。これはもう詳しくはヒント3読んでいただきたいのですが、血糖値コントロールがうまく行っていない可能性がある方の兆候はといえば、


1)飯食った後(だいたい1-1.5時間後くらい)に急激に疲れる、眠くなる 

2)甘いものをいつもいつもいつも食べたい

3)おやつの時間(午前10時ころと、午後3時ごろ)急に疲れる

4)いつも疲れている

5)頭に霧がかかった感じで、頭がシャープに動かない


です。


これは血糖値が食後にドーンと上がって、上がりっぱなしだからです。食後はだれでも血糖値上がるんですけど、インスリンがうまく働いている人はだいたい空腹時血糖値からは40mg/dlくらいしか上がらないんです。


で、炭水化物は消化が良いので、血糖値が下がってくる2時間くらい後にお腹がすく。で、また甘いもの食べたくなる。甘いもの食べたらまた血糖値上がって、インスリンが出まくる。の繰り返しなのです。


こういう食事を長く続けているとインスリンが過剰に増えてしまって、体がインスリンに反応しなくなってきます。これがいわゆるインスリン抵抗性です。 


前置きが長くなってしまいましたが。


以前のPCOSの投稿生理痛・生理不順を改善するためのヒント3 にも書きましたけれども、インスリンが身体に多くあることは、特に女性の生理周期にはネガティブに働きます。


どうネガティブに働くかというと(すごく簡単に言います)。


1)インスリン抵抗性でインスリンが過剰にあると、インスリンが卵巣に女性ホルモンじゃなくて男性ホルモンを分泌するように頼んでしまう

2)インスリンはアロマターゼというエストロゲンを作る酵素を活性化させるので、エストロゲンが優位になってしまう。エストロゲンが体内にたくさんあると、排卵が起こりづらくなる。

3)太る。太るので脂肪がたくさんできる。この脂肪がエストロゲンをより生産するので、さらに排卵しづらくなる。2)


と、自然排卵を防ぐこと万歳なんですね。


で、最後に血糖値コントロール、PCOSの再発や予防のためにできることですが、


1)砂糖やめる(これはガチで)

白砂糖だけでなく、黒砂糖、はちみつ、キビ砂糖、シロップなどすべて。

代替としてラカントが超おすすめです。


2)炭水化物を控える(これはやめなくていいです)

まずは粉もの。ピザ、パスタ、うどん、ラーメン、パン、ケーキ、クッキー等をとりあえずやめてみる。おやつをふかし芋とかにしてみる。


しばらく白いご飯と玄米、雑穀米なんかをいつも通りの普通量で行ってみましょう。

食べ方としては、先にたんぱく質、脂肪を先に食べる。あとから、白いご飯を食べると血糖値コントロールされやすいです。

3)繊維を多く摂取する


4)低GI値の食べ物優先

https://locabo.net/dictionary/ がわかりやすいです。

穀物の白いご飯を一気にやめなくて良いです。あんまりやめると、今度は排卵おこりづらくなるので。


サプリ編

5)DHA・EPA(オメガ3脂肪酸)

6)マグネシウム

7)ビタミンD


サプリの摂取理由はリンク先のブログに掲載していますので、ぜひぜひやってみてください。ビタミンDはあとから書きますね。


どうかどうか、PCOSと日々戦っている女性たちに届きますように。

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